ICT Utilization |
/ 弊社の考えるICT利活用とは |
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- 様々な記事媒体で、「ICT利活用」という言葉を目にする機会があります。「IT化」と書かれることも多いようです。言わずもがな、ICTは「Information and Communication Technology」の略で、直訳すれば「情報通信技術」です。
- 昨今では良く「ICTの活用が遅れている」、「もっとICT技術を活用しなければならない」などといったように語られていると思います。
では、その「ICT利活用」とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか。弊社が考えるICT利活用を目的別に分類すると、以下のようになります。
ICT利活用の分類 | 電子機器やソフトウェアを使った手段の例 |
売上向上を目的とした活用 | HP、SNSなどによるプロモーション、ECサイトの活用による販売チャネルの拡大、キャッシュレス決済の導入、各種情報管理など |
経費削減を目的とした活用 | 帳票の電子化・データベース化、集計・統計・分析の高速化、コミュニケーションの効率化、自動判断・処理など |
- 上記の様に、企業の経営に関する活動は、売上を向上するための活動と、経費を削減するための活動の二つに大別されます。その先の目的は、利益の拡大となります。その目的に沿った形で、「デジタル技術やITツールを用いた手段」を用いて、施策を実行することを「ICT利活用」と表現しています。
- 事業者様の皆様の経営に関する施策の手段として、ノートやボールペンの代わりにデジタル技術を使った手段を利用するのがICT利活用、と捉えて頂くとわかりやすいかもしれません。
一例を挙げれば、デジタル技術は圧倒的に、人間よりも大量のデータを高速に取り扱うことが得意です。この特性を活かすことで、事業者様の業務の効率化につながります。 - とかく、ICT利活用というと「クラウド活用」や「スマホ・タブレット活用」、「AI/IoT活用」などといった手段に関わる単語で語られがちですが、それは商品・サービスの提供側であるSIerなどの企業の都合により、わかりやすく需要を喚起しようとしている結果であり、表面的なアプローチです。
これらは全て「手段」であり、目的には直結しません。このような手段を用いることで、どのような恩恵が受けられるかは、個々の事業者様の状況により様々です。
ICT利活用のご支援というのは、このような事業者様の個別の事情を理解し、目的に合致した最適な手段をご提案する、ということが大きな割合を占めています。
Important Things |
/ ICT利活用で重要なこと |
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- 事業者様にICT技術を活用して頂くにあたって、最も重要なことは、事業者様の基本的なICTに関する知識や使いこなしのレベル、いわゆる「リテラシーレベル」に合わせた取組みをすることだと考えます。例えば、PCをお持ちで無く、使ったことも無い事業者様がいきなり高度なAI/IoTといったソリューションに取り組もうとしても、十中八九、取組みは途中で頓挫します。まずは、シンプルなソリューションの導入から始めて、事業者様自身のICTの利活用レベルを徐々に上げていくことが必要です。
- そのために必要で、かつ弊社が最も重視しているのは、ICT全般が苦手で、これまで全くICT利活用に取り組んで来なかった事業者様に対して、たとえ少しずつでも事業者様が主体となってICT活用に取り組んで頂き、苦手を克服して頂くことです。
「ICTはよくわからない」からと、ICTの導入・実装を外部のSIerに丸投げし、運用・活用までも全て委託してしまう例が、中小企業に限らず、大企業でも良くありますが、あまり好ましくありません。 - 誰でも、苦手なことに取り組むことは、大きなハードルを感じてしまうものです。私も、いきなり「明日から英語でコミュニケーションしろ」と言われれば、塞ぎ込んでしまうかもしれません。
- ICTツールやデジタル技術はどんどん高度化し、「ICTを既に活用している人が前提のICT製品」がどんどん出てきています。AI/IoTなどもそれらに分類されます。ICTに関する基礎的な理解を放棄してしまうと、どんどん取り残されていってしまいます。
- 繰り返しになりますが、最も重要なのは、ICTに対する理解度を少しずつ深めていき、ICTの利活用の範囲を広げていくことだと考えます。よって、ICTを利用する方はもとより、とりわけ経営者の方のリテラシーを向上していただくことは、とても重要なことと考えています。
- ICTの利活用は、限定された範囲の単発利用だと、導入のための費用と手間が勝り、費用対効果において十分な恩恵を受けることができない場合もあります。
当初のICT利活用で得られたデータを、さらに集計・統計、分析、他のICTソリューションへ再利用することで、自社における今後の経営戦略や、今後の商品開発や販売施策に活かしていく。このように長期的な取組をしていく必要があります。 - そのため、事業者様の現状を的確に把握し、ICTツール・ソリューションやデジタル技術導入に関する計画を策定した上で、徐々にICTを活用し浸透させていくことが、とても重要と考えています。
Neutral Position |
/ 「中立的な立場」の意味 |
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- 弊社は、コンサルティング業務を主な生業としており、現状ではICT製品の代理店販売などは行っておりません。そのため、特定の製品・ソリューションやシステム開発会社に縛られること無く、中立な立場で事業者様のメリットだけを追求して、ご提案することが出来ます。それが、私が中小企業診断士資格を保有しようと考えた理由でもあります。
- システムエンジニアの時代には、どうしても所属企業の「売り物」を背負ってのご提案活動になってしまい、お客様のメリットだけを考えることが出来ていませんでした。
- 独立した中小企業診断士となってからは、世の中にあるICTツール・ソリューションやデジタル技術を幅広く比較し、中小企業の事業者様に最適な商品を、なんのしがらみも無くご提案することができます。これが、「中立な立場」の最大のメリットであり、意味だと考えています。
- 私のご支援が「成功」したと判断できる状況、それは逆説的、かつ自身の存在価値を否定することになってしまいますが、「事業者様にとって、私が不要となること」だと思っています。
少し寂しい気持ちになることもありますが、事業者様におけるICT利活用の「自律化」を想像しながら、日々ご支援をしています。
以上が、弊社の考える「ICT利活用」です。
Consulting Process |
/ 弊社のコンサルティングプロセス |
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弊社のご支援の手順は、以下の通りです。
- 現状のヒアリング、課題認識の確認
- 弊社からの解決策のご提案、長期的なICT利活用計画・ロードマップのご提示
- (必要に応じて)RFP作成のご支援
- 具体的なソリューションの選定、ベンダー選定のご支援
- ソリューション導入プロジェクト立ち上げ、プロジェクトマネジメントのご支援
- システム運用設計、データ利活用のご支援
上記のプロセスを、御社と伴走しながらご支援をして参ります。
具体的なご支援テーマは以下の通りです。
カテゴリ | ご支援テーマ |
売上向上系 | ・ホームページの作成(コンセプトからコンテンツ、更新運用) ・SNS活用によるプロモーション ・ECサイトの構築 ・マーケティング計画の策定、実施(顧客管理、検索広告、メールマーケティング) ・キャッシュレス決済の選定、導入支援 ・POS導入による販売時データ活用支援 |
経費削減系 | ・Webデータベース(Kintone)等の活用によるデータ管理の効率化 ・コミュニケーションの効率化(ビジネスチャット、グループウェア等の選定) ・Excel等の表計算ソフトの活用による効率化 ・ファイルサーバ、クラウドサービス活用によるファイル管理の効率化 ・原価管理システムの構築による適正利益の確保 |
- その他、PCやスマホ・タブレットなどのインフラ導入・活用などもご支援可能です。御社の現状のIT活用レベルに合わせて、適切なご提案をさせて頂きます。対象業種については、飲食業、印刷業、などの商業・サービス業の事業者様に、多数のご支援実績がございます。
ご支援をご要望の際には、お気軽に「アクセス・お問合せ」よりご連絡頂ければと思います。