先週の土曜日に、私が卒業した千葉商科大学大学院の、中小企業診断士登録養成課程(千葉商科大学大学院の場合の名称は「中小企業診断士養成プログラム」)の入試説明会に登壇させて頂きました。

昨年も登壇させて頂き、今年は2度目になるのですが、これから診断士を目指される皆様を前に、登録養成課程のメリット・デメリット、本学の特徴、卒業後の独立診断士の実態などを交え、お話しさせて頂きました。

皆さん、マスクをしながら聞いて頂きましたが、とても真剣な表情だったかと思います。

質問などもいくつか頂きました。本学は大学院で修士課程も兼ねているので、修士論文についての質問が多かった様に思います。

私が入学したのは、2016年4月でしたが、やはり修士論文を完成させることが出来るか、というのが不安の種だったなぁ、と当時を思い出していました。なんとか締め切りを破ることもなく、無事に書き上げて、今に至ってはいますが、やはり未知なる課題に挑む際の心境は、皆さん同じなのだなと思いました。

診断士業界では、登録養成課程出身の診断士の方と、二次試験を突破した方とを比較をされたりもしますが、私個人としてはあまり意味の無い比較だな、と思います。

実は私、二次試験を受けたことがありません。元々、大学院で修士論文が書きたいと思っていたので、二次試験を受験するということは全く考えませんでした。今でも、二次試験の申込書は使うこと無く、自宅に保管してあります。

二次試験を受けて合格された方は、試験で実力が認められ、15日間の実務補習を経て、診断士になられたわけです。二次試験はとても難関で、課題発見力、論路的思考力、そしてなにより文章力と説明力が求められるようです。前述の通り、私は受けたことすら無いのですが、受けなかった理由の一つに「受かる自信が無かったから」というのは当然あります。やはり、二次試験を合格されて診断士になられた方は、相応の能力をお持ちなのだろうと思います。

一方、本学の登録養成課程は2年間の週末を費やして、数え切れないほどの座学授業、5回の実習、そして本学をはじめとした大学院に設置された登録養成課程の特徴でもありますが、登録養成課程のカリキュラムとは別に、修士論文を書き上げることで修士号が授与されます。二次試験とは全く質の異なる勉強と経験をしなければ卒業することが難しいと思います。

言わば、短期集中型の高速スプリンターと持久力重視のマラソンランナーといった表現になるでしょうか。どちらもそれぞれ価値があり、比べられるものではありませんね。

私個人としては、登録養成課程はお勧めです。当然ひいき目になりますが、ものすごく充実した密度の濃い二年間を過ごせること請け合いです。

ちなみにですが、私の「修了生の声」は、千葉商科大学大学院のHPで読んで頂けます。もしよろしければ、ご一読頂ければ幸いです。

入試説明会に参加頂いた方々の、キャリアパスの参考になっていれば幸いです。

大学院に通っていた当時の写真を見返していて見つけた東京スカイツリーの写真。企業診断実習やフィールドワークで、本当にいろいろな場所に行きました。良い思い出です。